ある程度の大きな会社は定期的にメンタルヘルスの時間を勤務時間中に設けています。
主として、
- 医師
- 臨床心理士
- 産業カウンセラー
がこれに当たり、従業員の現状や悩みなどの傾聴を行います。
産業医や看護師の手配や医務室の運営・管理は総務部門が行いますので、その流れでメンタルヘルスも総務部門の管掌となる会社が多いようです。
また、メンタルヘルスは安全衛生活動の一つとしても捉えられます。
企業にとって大事なのは、「品質」、「コスト」、「納期」の3つ!
しかし、建前かも知れませんが、「安全衛生」はこの3つより優先すると各企業は謳っています。
さて、この産業カウンセラーの資格を取るには、
① 通学、または、通信教育でテキストを学ぶ。
② 100時間を超えるカウンセリング実習を行う。
③ 筆記試験の合格、実技試験の合格
④「産業カウンセラー」資格登録会員証の取得
ただし、②の実習の状態により③の実技試験が免除されることがあります。
1年くらいは、資格取得に期間を要しますが、履歴書にあるとポイントの高い資格です。
カウンセリングの業務に就かなくても、
「人の話を聞くのが上手!」
というだけで、お客様との接し方、同僚との接し方、上司との接し方など、危なげない人材であることの証明になります。
もちろん、会社員だけでなく起業する方もこのスキルがあれば武器になるでしょう。
◆ 雑記
産業カウンセラーの受講者の職業は様々です。多いのは部下を持つ会社員で、人事査定や目標設定など部下と面談する機会が増えていることも理由の一つでしょう。ケアマネージャー、看護師、薬剤師、社会保険労務士、行政書士、お寺の住職なども受講しに来ていました。資格取得は確かに目的でしょうが、カウンセリングの技法を習得して本業に生かすといった面も強かったのでしょう。産業カウウンセラーは流用できる範囲が本当に広い資格です。
———- 私の場合 ———-
産業カウンセラー:講義は通信教育で受講し添削問題やレポートを郵送しました。100時間を超えるカウンセリング実習が本当に大変でしたが通学を続けて、何とかクリアしました。カウンセリング実習のできが良かったのか、実技試験が免除になったので筆記試験の勉強に集中できました。受講開始から資格取得まで最短の方ですが、1年と少しかかりました。